福島地区について

福島地区の中心となる 「湯ノ岳地区」では、まずは大きな石窯、炭焼き窯が出迎えてくれます。少し進むと、小鳥のさえずりを聞きながら、木漏れ日の中でゆったりと散歩できる小道があります。クヌギの木が多いこの森では、夏になるとたくさんの昆虫に出会えるかも!?生き物の観察会、モノづくり、森林の間伐作業など、いろんな楽しみ方ができる湯ノ岳です。でも、なんといっても一番の楽しみは、石釜料理!

一方、「岩出地区」はまさに里山そのもの。住宅地を少し抜けると、そこには田畑そして森が広がっています。森の手入れ、山菜採り、農作業などのプログラムをご用意しています。ありのままの自然を受け入れ、自然の恵みをいただくなど、先人の知恵や考え方を体感できる懐かしい場所です。
東京からわずか2時間あまりで、のんびりとした時間と空間が楽しめます。多彩・多才なスタッフがお待ちしています。

主な活動

森林整備・農作業

森林整備・農作業

荒廃した里山の整備を通じて、多様性を取り戻し、地域の自然を再生することを目的に、福島地区でも森林整備作業を行っています。ろうきん森の学校オープンを記念して8年前に湯ノ岳山荘近くの荒地に花粉の少ないスギを植樹し、その後は間伐等の森づくり作業の他、耕作放棄地の開墾なども行い、大人から子供まで多くの方に参加頂いています。

季節の自然を楽しむ自然観察会

季節の自然を楽しむ自然観察会

標高593mの湯の岳の中腹に位置する福島地区の対象地では、四季折々の自然が楽しめます。春から夏は山野草、秋は紅葉とキノコ、冬は間伐体験と炭焼きなど、整備された遊歩道沿いに誰もが気軽に自然を楽しむことができます。

ピザ窯でアウトドアクッキング!

ピザ窯でアウトドアクッキング!

地元授産所のメンバーが湯ノ岳山荘に来られて、一日自然体験活動を実施。野外料理体験として、ピザ窯でピザを焼いたり焼き芋、焼き玉ねぎなどの野外料理を満喫しました。お昼の後は広場に出て野外ゲームをしたり、木工クラフトを体験しました。

学校との連携した自然体験活動支援

学校との連携した自然体験活動支援

地元の小中学校の総合学習や環境教育支援活動を行っています。

フォトアルバム

森林整備-農作業の様子-海岸林の整備しています
森林整備-農作業の様子-津波被害を受けた海岸林の整備しています。
湯ノ岳山荘にある炭焼き窯を使って炭焼き体験を行っています
湯ノ岳山荘にある炭焼き窯を使って炭焼き体験を行っています
木工クラフト体験を行っています
木工クラフト体験を行っています。
緑のファミリー教室の風景-季節の自然を楽しむ企画を多数行っています
緑のファミリー教室の風景-季節の自然を楽しむ企画を多数行っています。

現地事務局・団体概要

本会は、2001年7月から9月の間、森との共生をテーマに開催された「うつくしま未来博森のネイチヤーツアー&森の学校」のいわき版を作ることと、30~40年前にはどこにでもあった里山を市民の手によって再生して、その里山において市民が安全に気軽に楽しく利用できる仕組みを作ることをねらいとして、市民の有志が集まって2001年10月3日に発足しました。

環境問題の本質を理解するためには、生命の源である森林や土壌のことを知る必要があり、そして、そのためにはまず身近な自然に触れ合い、自然のもつ不思議に出合い、自然の仕組みを知り、自然のもつさまざまな働きに気付くことから始めることが、大切であると云われております。

ところが、現状は社会構造や生活様式の変化などから身近な自然と触れ合う機会が非常に少なくなっております。いままで、自然観察会を行う場所は自然公園や植生上の特徴のあるところなどが多かったと思いますが、うつくしま未来博ではどこにでもある裏山においてネイチヤーツアーコースを設計して多くの参加者を楽しませました。自然を観察するための切口次第でどのようなものにも発展させていくことができるということを体験することができました。
そこで、未来博における経験をいわきにおいて継承しようと考え、市内の有志に呼びかけ立上げたというわけであります。
今後多くの仲間を募りながら、さらに事業活動を発展させていくために、平成16年6月1日に、特定非営利活動促進法による法人として、NPO法人いわきの森に親しむ会として設立しました。

代表からのメッセージ

活動開始から約3年の経験しかなかった本会が、なんとか森林整備、森林環境教育支援、各種自然体験活動において、地域で頼りにされる存在になってきていることは、2005年から参加させていただいている「ろうきん森の学校」の活動によるところが非常に大きく、他の地区の仲間から多くのことを学び、労金連の支援をいただきながら活動を続けることができております。

特に、2011年の東日本大震災後の復旧、復興の際には、「ろうきん森の学校」で関わらせていただいた多くの団体から、多大な支援を受け、困難を乗り切ることができました。改めて感謝申し上げます。

今後も、いわき市内各地に自然体験活動の拠点づくりを働きかけ、その中で湯ノ岳エリアを市内各拠点のセンター的なものとして機能できるよう、取り組みの充実強化を図っていきます。また、いわき市の森林率は72%と福島県の森林率70%を超えています。地元の木で家をつくることを含め、木を使うことが健全な森を作るために大切なことであると言われております。今後も、多くの市民に、里山(裏山)の持つ魅力や可能性を伝えていきたいと思います。

福島地区
NPO法人いわきの森に親しむ会
理事長 木田章一