ろうきん森の学校20周年記念シンポジウムを開催しました
ろうきん森の学校20周年記念シンポジウムが、2025年3月14日(金)、東京の労働金庫連合会2大会議室で開催されました。各地区NPO担当者や労働金庫連合会関係者、各金庫のCSR担当役職員等、60名ほどが参加しました。
これまでの取組みをふりかえると共に、2030年に向けて里山を新たなコモンズ(共有財産)として捉え直し、NPOが果たすべき役割について活発な議論が行われました。
冒頭、労働金庫連合会の古川副理事長より挨拶をいただきました。

「ろうきん森の学校」も20年経ち、本日その記念としてシンポジウムが開催されることを大変嬉しく、ありがたく思っている。森の学校の20年間の参加人数は、延べ28万人ということであり、大変多くの方に参加していただいた。本日は各地区の活動のまとめを報告いただくとともに、「里山コモンズ自然学校としての『ろうきん森の学校』の意義」というテーマでパネルディスカッションが開催されるということなので、大変楽しみにしている。
「ろうきん森の学校」は、これまで周年記念事業として活動してきており、今年で周年事業としては区切らせていただくこととなったが、これからも今までと同様に、様々な形で応援・協力させていただく体制を整えていきたい。これからもろうきん森の学校を様々な形でサポートしていきたいと思っている。」
第1部では、リレー報告として全国事務局と5地区(福島・新潟・富士山・岐阜・広島)のNPO担当者から、それぞれの取り組みや成果を報告しました。

休憩を挟んで第2部は、慶應義塾大学の宮垣教授をゲストコメンテーターに迎え、また4名の方をパネリストとしてお迎えし、「里山コモンズ自然学校としてのろうきん森の学校の意義」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
まず、パネルディスカッションの冒頭でひろしま自然学校の古本代表理事より「2024年にひろしま自然学校のフィールドが「環境省自然共生サイト」に認定され、認定の背景には「ろうきん森の学校」のスキームによってこれまで活動してきたことが「里山コモンズ自然学校」の取組みとして評価された」とのお話がありました。


また、元「ろうきん森の学校」担当者の山川氏から自身が経営している「株式会社さがみこファームでの取組み」について、宮垣教授から「NPOとは何か」をテーマに、それぞれショートプレゼンをいただき、「里山コモンズ」の視点と地域課題の解決を目指したNPO活動との関係性などについて議論を深めました。




パネリストから、「ろうきん森の学校」の活動として「里山コモンズ自然学校」の観点からみた現状や、今後の可能性などについて意見交換がなされました。
シンポジウムの映像はこちらから。(第1部:リレー報告、第2部:パネルディスカッション)
当日配布資料(スケジュール、パネリスト略歴等)はこちらから。
内容をまとめたものはこちらから。
報告者:ろうきん森の学校全国事務局 大武圭介