ろうきん森の学校広島地区10周年記念行事盛況でした!
6/11(木)に広島の中国労働金庫本店ビル・大会議室行われた、ろうきん森の学校広島地区10周年記念行事、70名以上の参加があり盛況でした。
今回のテーマは「未来に備えるCSRと森づくり・人づくり」。最初に川北秀人さん(IIHOE:人と組織と地球のための国際研究所 代表)による記念講演が行われ、続いて広島地区のNPO法人ひろしま自然学校代表理事の志賀誠治さんから、広島地区の10年間の活動報告がありました。
川北秀人さん(左)と志賀誠治さん(右)
川北さんからは、中国地方、特に山陰側の地方自治体を回る中で、この先20年間でこれまでの20年間とは全く違う、急速な高齢化・少子化が進むことが予想され、これまでの延長線で考えてはいけないという指摘がありました。その上で、変化する社会で持続するためには、進化(深化)していかなければならないということ、そしてNPO含め組織の運営には、「国語=言葉の理念」よりも、「算数=いつまでに、何を、どれくらい」が大切になりますという指摘がありました。最後に、参加者に対して「自分の職場・立場で今日聞いたことがどのように活かせるか考えてほしい」と、次への第一歩を促すエールをいただきました。
志賀さんからは、ろうきん森の学校の10年間は地元(地主)の皆さん、ろうきん関係者(中国ろうきん、労福協)の多大な支援・協力があり、施設整備や管理ができたこと、また10年間継続できたことで、OJT型の人材育成にじっくり取り組むことができ、多数の人材を輩出することができた、といった成果が報告されました。そして次の10年間に向けて、この10年で開発してきた教育プログラムの拡充、企業との連携の強化、シニアボランティアの育成といった課題も指摘し、引き続き支援・協力を呼びかけました。
事例紹介 1.カーボンオフセットを活用した森づくりの取り組み 大美康雄さん(真庭・トンボの森づくり推進協議会会長)
岡山県真庭市蒜山出身の大美さんからは、真庭市での取り組みを例に、地域で出る木質資源を活用したバイオマスボイラーによる二酸化炭素の排出削減を、カーボンオフセットに利用し、排出権の売却益を地域の環境保全に活用している取り組みを紹介いただきました。
事例紹介 2.森のようちえんまるたんぼうの取り組み 西村早栄子さん(NPO法人智頭町森のようちえんまるたんぼう代表)
東京出身で結婚を機に鳥取県に移住した西村さんからは、鳥取県智頭町で取り組んでいる森のようちえん(園舎を持たず、森を中心に自然の中で保育する取り組み)について紹介いただきました。今年度は42名の園児がおり、この森のようちえんに入れたいために智頭町に移住してくる家族がたくさんいるとのことです。
懇親会では映像でも広島地区の10年間をふりかえりました
記念行事終了後、近くのワークピア広島で行われた懇親会では、NPO・地権者・中国ろうきん・労福協ら関係者が多数集まり、10年間をふりかえって思い出話に花が咲きました。余興で上映された5年前のテレビ取材VTRには、今よりも若い!?関係者が映っており、さらに思い出話を盛り上げました。
ろうきん森の学校広島地区、引き続きよろしくお願いいたします!
【報告:全国事務局 大武圭介】